ハクサンタイゲキ

ハクサンタイゲキ(トウダイグサ科)[白山大戟]

名は加賀白山に由来し、大戟とはタカトウダイの根茎の漢名。別名ミヤマノウルシという。

山地帯~高山帯の開けた草原から低地の湿地や田のあぜなどにもに生え、高さ40-50cmになる多年草。根茎は肥厚する。茎を切ると白い乳液が出る。
葉は長さ5-7cm、幅1-2cmの狭長楕円形で互生し、茎の先の葉は円く数個が輪生する。縁に密に細鋸歯がある。
主茎の先に6個の枝を出し、枝先に3個の苞葉(托葉)がついて3個の小枝を出す。小枝の先に2個の小苞葉の間に杯状花序ができる。花序の腺体は4個で黄褐色、腎形で全縁。花は単性で、雄花は1個の小苞片があり、雄しべ1個からなる。雌花は腺体の間から伸び出し、雌しべ1個だけからなり、花柱は3個で柱頭は2裂する。
子房にあまり目立たないがいぼ状突起があり、長く白い開出毛が散生する。

尾瀬ヶ原に生え、太い根茎が横に伸びるものをオゼタイゲキというが、YListでは区別していない。ノウルシやタカトウダイに似ているが、これらには子房(果実)に開出毛がないことが区別点。
花期:6-7月
分布:本(中部地方以北)
撮影:2006.6.3 秋田県大仙市
ハクサンタイゲキ-2
上部で短い葉が輪生して6個の枝を出し、3個の苞葉がついてさらに3個の小枝を出す。 2005.7.9 秋田県大仙市

ハクサンタイゲキの杯状花序
杯状花序。 2006.6.3 秋田県大仙市


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