ゴウソ

ゴウソ(カヤツリグサ科)[郷麻・紙麻]

名の由来は一説に田舎の麻の意で、この葉で物を編んだりひもの材料としたことによるという。また、和紙製造の補助材料として使われたことから、紙麻(かみそ)の転とも。別名タイツリスゲという。

田のあぜや低地の湿地に普通に生える多年草で、有花茎は高さ30-70cmになる。短い匐枝を出して株立ちとなる。茎は鋭い3稜形で上部はざらつく。
葉は幅3-6mmの線形で軟らかく、裏面は粉白色を帯びる。基部の葉は葉身がなく、長い葉鞘だけとなり褐色で糸網はない。
頂小穂は雄性で1個、長さ2-4cm、幅2-4mmの線形で茶褐色。側小穂は雌性で長い柄の先に1-4個つき、長さ1.5-3.5cm、幅5-7mmの6角柱状で2-4個下垂する。雌鱗片は長さ5-6mmの卵形で果胞より長く、暗褐紫色、中肋は緑色で先に伸びる芒も緑色。果胞は長さ3.5-5mmの扁平な広卵形~広楕円形で著しく膨らみ、表面に乳頭状突起を密生して灰緑色~灰褐色になり、上端は急に短い嘴になる。果実は直径2-3mmの円形でレンズ形。柱頭は2岐。

果胞に乳頭状突起がなく、淡緑色のものをホシナシゴウソといい、まれに生える。ヒメゴウソは雌小穂は幅3-4mm、果胞は長さ2.5-3.5mm。
花期:5-6月
分布:日本全土
撮影:2016.5.13 横浜市戸塚区
ゴウソの雌小穂
長い柄の先につく雌小穂。密に鱗片と果胞がつく。 2019.5.16 横浜市戸塚区


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