ゴウシュウアリタソウ

ゴウシュウアリタソウ(ヒユ科)[豪州有田草]

名は、アリタソウの仲間で豪州原産であることからついたもの。別名ゴウシュウアカザコアリタソウという。

オーストラリア原産で昭和の初め(1930年代)に見出され、畑や荒れ地に生え長さ5-40cmになる1年草。厄介な畑雑草となっており、茎、葉の裏面、花被に黄色の腺体があり特有の臭気を発し、家畜にも有害。
茎は根元からよく枝を分け、地をはったり斜上または直立する。茎に屈毛と腺毛がある。
葉は互生し、質が厚く表面にやや光沢があり、しわが目立つ。長さ0.3-3cm、幅0.5-1.5cmの長楕円形で縁に3-4対の波状の深い鋸歯があり、裏面に黄色で柄のある腺点がある。
花は葉腋に密集して20個ほどが約4mmの頭状の塊となる。花被片は淡黄緑色で厚く5個あり腺点が散生する。花被は宿存して果実を包む。花は初め雌性期があり、後に雄性期がある。
果実は花被片に包まれた胞果で、種子は直径0.7mmの扁球形で濃褐色。

キクバアリタソウは葉がよく似ているが、茎は直立して花はまばらな集散花序につく。
花期:6-10月
分布:帰化植物
撮影:2010.9.4 青森県八戸市
ゴウシュウアリタソウ-2
地をはった後に立ち上がるタイプ。 2010.9.4 青森県八戸市

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