エゾノコギリソウ

エゾノコギリソウ(キク科)[蝦夷鋸草]

北日本の海岸近くの草原に生える多年草で、高さ10-80cmになる。
茎葉は互生し長さ3-7cm、幅0.5-1cmの長楕円形~披針状線形で縁に細かい鋸歯があり、基部は半ば茎を抱き、葉片はない。他のノコギリソウの仲間のように櫛の歯状には切れ込まない。
頭花は直径1-3cmで散房状に多数つき、筒状花とそれを囲む舌状花からなる。総苞は長さ5mmの半球形で密に絹毛がある。総苞片は2列に並び、長楕円形で外片は短い。舌状花は白色で長さ6-7mm、幅4mmで2列に並び、12-19個。
痩果は長さ2mmの長楕円形で冠毛はない。

北海道の蛇紋岩地に産するホソバエゾノコギリソウは、全体に小型で葉は細く線形で幅は3-5mm、頭花も小さく舌状花も少ない。
花期:7-10月
分布:北・本(中部地方以北)
撮影:2009.7.26 青森県深浦町
エゾノコギリソウの頭花
舌状花が大きく目立つ。 2009.7.26 青森県深浦町

エゾノコギリソウの葉
葉はほかのノコギリソウの仲間のように羽状に切れ込まない。 2013.8.17 青森県東通村

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